会計ソフトの選び方

起業開業FAQ会計ソフトの選び方

会計ソフトの選び方についてです。

まず、そもそも会計ソフトはある程度の簿記の知識がないとうまく使いこなせないと思います。簿記の知識がまったく無い場合、領収書や請求書等をどのように区分(勘定科目といいます)して入力(仕訳といいます)すればいいか分からないと思います。

私共のお客様でも、自分で入力しようと思って、会計ソフトを購入したり、無料体験版を購入して、操作を試みて、結局、挫折してしまうケースが多々あります。

資本金が1,000万円以上で設立した会社や、起業後、早い段階で売上が1,000万円を超過することが見込まれる場合、単に簿記の知識だけでなく、消費税の知識も必要になってしまいます。
具体的には、消費税に関係する取引とそうでない取引の区別等です。
会計ソフトのデフォルトで対応できる部分が多いのですが、困ったことにそうでない部分も結構あるのです。

自分で会計ソフトを使って経理をするのであれば、簡単な経理の入門書を読破する覚悟が必要だと思います。

それでは、ここではある程度の簿記の知識がある人を対象として説明します。

会計ソフトのメーカーは数多くありますが、ソフトの値段が安く、ユーザー数が多い(出来れば同じ会計ソフトを使う知り合いがいる)ものがいいと思います。

ソフトの使い方が分からない場合でも知人(もちろん税理士は詳しい)が同じ会計ソフトを使っていれば、操作方法を教えてもらうことができます。

個人的には、弥生会計のスタンダード版が良いと思います。プロフェッショナル版は起業当初から1億円以上の売上を目指すような会社であれば使ったら良いと思います。

弥生会計 09 スタンダード

テレビのCMで有名な勘定奉行というソフトがあります(とても優れたソフトだと思います)が、弥生会計に比べると、割高ですし、固定資産の管理が償却奉行という別のソフトを購入しないといけませんので不便かもしれません。

オービックビジネスコンサルタント 勘定奉行21 Ver.5 Jシステム

後、パソコンの機種(「SONY VAIO シリーズ」等)によってはインストールできないことがあるので、ソフトを購入したものの、自分のパソコンで使えないというリスクがあります。

私もシステムの専門的なことは良く分からないのですが、「データベースエンジン」の共存問題が原因のようです。

「現在 Microsoft SQL Server 2000 が存在しています。 当システムを Microsoft SQL Server 2000 がセットアップ されている環境にインストールする事ができません。」
というメッセージが出る場合があるのです。

東芝Dynabookの一部機種、PanasonicのLet’s Note等でも、同様のエラーメッセージが出たとの話を聞いたことがあります。

いろいろ考えると弥生会計の方が起業したばかりの経理入門者向けだと思います。