焼肉店の開業創業融資
焼肉店での独立開業の際の、創業融資・事業計画書のポイントを紹介します。
焼肉店のコンセプト、客回転数、顧客単価、固定客の有無、立地に適した営業戦略、味、等が審査ポイントなります。
焼肉店は、飲食店の中では初期投資を比較的少なく抑えられるため、新規参入が容易ですが、一方で、競争も激しい業種といえます。
立地に則した客層に向けたメニューを提供しているかがポイントとなります。
<開業手続>
焼肉店を開業するには、出店地域の保健所・食品衛生課に「飲食店営業」の申請を行ない、許可を得る必要があります。食品衛生法では、各店に1人、食品衛生責任者を置くことが義務づけられています。
申請時の必要書類は、申請書、店舗の図面(厨房配置入り平面図)、水質検査証明書、法人の登記簿謄本(法人の場合))、申請手数料。
<創業融資審査ポイント>
客回転数、顧客単価、固定客の有無、立地に適した営業戦略等が審査ポイントなります。
<立地>
最寄駅からの距離、アクセス手段、周辺環境(繁華街、オフィス街、住宅街、郊外等)、通行量、競合店、広さ間取り、水回り、夜間や休日の出入り、家賃、敷金・保証金、管理費、看板使用料等。
駅前・繁華街等では、宴会需要をどの程度取り込めるか、郊外ではファミリー客を取り込めるかがポイントです。交通量の多いロードサイドも有望です。
<設備資金>
内装工事費、外装工事費、厨房設備工事費、排煙設備工事費、業務用冷蔵庫、機械設備費(空調設備、レジなど)、什器・備品費等。焼肉店は、熱(火力)と油を使いますので、設備老朽化は早く、ほぼ3年で店舗改装・厨房改修の必要があります。
(設備資金例)
内外装工事費 2,000万円
厨房給排水工事費 400万円
備品・消耗品(皿、コップ等) 100万円
<運転資金>
現金売上が中心なので、運転資金需要はあまり発生しません。立地によっては広告宣伝費等が必要となります。
(運転資金例)
食材仕入費 200万円
開業費用 200万円
手許資金 400万円
<利益計画>
月間予想売上高
客数(1日) 40人
客単価 2,500円(※)
売上高 2,500円×40人=100,000円
月間予想売上高 100,000円×25日=2,500,000円
(※)客単価を上げるためにもアルコール類を充実すべきです。店のコンセプトによりますが、デザートや子供向けのメニューも用意すべきでしょう。テイクアウト需要もあるため、持ち帰り用の容器を用意するとよいでしょう。
月間予想粗利益額(粗利率60%として計算)
2,500,000円×60%=1,500,000円
月間予想経費
家賃(月額) 600,000円
アルバイト代(月額) 200,000円
販売促進費 50,000円
水道光熱費 100,000円
消耗品費その他 75,000円
月間予想経費 600,000円
月間予想利益 475,000円
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