起業開業FAQ>自己資金はどれだけ必要か
必要な開業資金の総額が確定しましたら、自己資金でなんとかする部分と借り入れによって調達するかを考えなければなりません。
自己資金とは、自分の財産のうち、起業・独立開業につぎ込める金額です。
言うまでもありませんが、独立開業時には、すぐにお金が入ってくるわけではないので、当面の生活費を自分の財産の範囲内でやり繰りすることになります。
したがって、自分の全財産を事業につぎ込むようなことはできません。
学生起業で親と同居でもしていれば別ですが、扶養家族がいる場合、単身者に比べてより慎重な起業準備が必要になります。
ある程度の手元に貯えを残しておく必要があります。
自己資金の一般的な例としては、預貯金、退職金、土地・建物等の不動産、株式等、車、ゴルフ会員権、貴金属(売却してもたいてい二束三文です)等が挙げられます。
これらの財産のうち、株式売却して換金するものについては、譲渡益に税金がかかってくるので、手取り額が減ってしまうことに留意する必要があります。
どの程度の自己資金を用意すべきかと、起業準備中の方に質問されることがよくありますが、「必要な資金の半分程度は、自己資金でなんとかしたほうがいいですよ」とアドバイスをします。
自己資金が多い方が日本政策金融公庫等の金融機関からお金を借りやすいですし、借入額が少ない方が、事業の見通しが狂った場合の借入金返済も楽になります。